センサの応用・1
機械量センサの応用
山越 憲一
1
Ken-ichi YAMAKOSHI
1
1北海道大学応用電気研究所メディカルトランスデューサ部門
pp.74-81
発行日 1987年1月15日
Published Date 1987/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913233
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
一般に生体計測は,対象とする物理化学量の種類に応じて,また使用目的や条件などに応じて多種多様なセンサ(トランスデューサ)が選択され,センサの生体への適用法のいろいろなくふう(計測技術)により,生体計測システムが構成されて,生体機能分析,患者監視,臨床検査診断などに供される.
ここでは,さまざまな生体用センサのうち機械量センサを取り上げ,これを用いた生体計測について概説する.表1は機械量センサを用いた主な生体計測に関してまとめたもので,これからもわかるように,対象とする生体情報は広範囲にわたっており,限られた紙面でその全貌(ぼう)を記すことは困難である.したがって,本稿では対象量をごく限り,また各センサの原理構造などの詳細も省略して,機械量関連の比較的新しい生体計測の数例を紹介してみたい.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.