質疑応答
診断学 Bence Jones蛋白検出時の解釈
神山 洋子
,
鉢村 和男
1
,
大谷 英樹
2
1北里大学病院臨床検査部
2北里大学医学部臨床病理学教室
pp.437-439
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912943
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〔問〕私の検査室ではBence Jones蛋白の検出にP—トルエンスルホン酸(以下TSA)法を用い,TSA法で疑陽性となった場合のみ加熱法および電気泳動法を行っています.骨髄腫患者の尿で,TSA法で陰性,加熱法で陽性,そして電気泳動法でγ位にピーク(免疫電気泳動でIgDと判定)を認める例を経験しました.蛋白質濃度はKingsbury—Clark法で200mg/dl前後でした.過去TSA法疑陽性で他二法が陰性のケースは,尿蛋白質が非常に高値の際に経験しましたが,今回のように逆のケースは初めてです.これをどのように解釈すればよいでしょうか.また,他にBenceJones蛋白の検出に適当な方法をお教えください.
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