Japanese
English
研究
カウンターフロー遠心の原理と基礎的研究
Theory and Practice of Counterflow Centrifugal Elutriation
早坂 浩
1
,
永田 明郎
1
,
是枝 正国
1
,
塩月 一英
2
,
八坂 達臣
2
,
本田 福美子
2
,
横山 三男
2
Hiroshi Hayasaka
1
,
Akio Nagata
1
,
Masakuni Koreeda
1
,
Kazuhide Shiotsuki
2
,
Tatsuomi Yasaka
2
,
Fumiko Honda
2
,
Mitsuo Yokoyama
2
1日立工機(株)精機部
2久留米大学医学部免疫学
1Dept. of Scientific Instrument, Hitachi Koki Co., Ltd.,
2Dept. of Immunology, Kurume Univ. School of Medicine
pp.577-580
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912573
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はじめに
細胞生物学の研究には,多種類の細胞集団から単一の細胞集団を多量に,しかも高純度で採集することが,それぞれの細胞の生理学ならびに免疫学的な機能や生化学的特性を解析するうえで,重要である.現在,細胞を分離する方法として,密度勾配遠心法1),セファデックス2)やナイロンウール3)などを用いた粘着法,フローサイトメトリー法4)などがある.
カウンターフロー遠心(counterflow centrifugalelutriation;CCE)は,1948年にLindahl5)らによって,"counterstreaming centrifugation"の原理として初めて報告された.CCEは,細胞の大きさや密度によって多量の細胞を高純度で分離できる特長がある.しかし,従来のCCE装置では,その取り扱いと操作とが繁雑であり,細胞の分離能や結果の再現性に欠点があった.
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