今月の主題 発光分析
座談会
必須元素としての重金属とその臨床的意義
不破 敬一郎
1
,
大久保 昭行
2
,
大森 昭三
3
,
和田 攻
4
1東京大学理学部
2東京大学附属病院中検
3東京逓信病院第二臨床検査科
4東京大学衛生学教室
pp.170-180
発行日 1985年2月15日
Published Date 1985/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912493
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栄養素やビタミン欠乏症は臨床的にも臨床検査の上からも古くから対象とされていたが,鉄欠乏による貧血やヨード欠乏による甲状腺腫を除いて元素の欠乏は,あまり注目されなかった.近年,原子吸光法など測定技術が進歩し,多くの病態や病気に,亜鉛,銅,セレン,クロムなどの必須微量元素が関連していることが判明しつつある.この座談会では,微量元素の理解と実際の検査室での取り扱い,およびその臨床的意義について専門家の話をうかがった.
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