今月の主題 腫瘍マーカー
技術解説
第八因子関連抗原(FⅧR:Ag)の病理診断への応用とその問題点
齊藤 脩
1
,
笠原 健弘
2
,
三田村 美紀子
2
Shiu SAITOU
1
,
Takehiro KASAHARA
2
,
Mikiko MITAMURA
2
1順天堂大学臨床病理学,中央検査部病理
2順天堂大学附属病院中央臨床検査室
pp.1011-1018
発行日 1984年9月15日
Published Date 1984/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912288
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第八因子関連抗原(FⅧ R:Ag)は血管内皮細胞マーカーとして病理診断の面で注目されている.本論文は市販抗血清を用いてFⅧ R:Agをホルマリン固定,パラフィン包埋切片により証明する方法と,その問題点とを述べ,臨床病理学的意義に触れた.
血管内皮細胞のマーカーとしてはルーチンのパラフィン切片によってほぼ満足すべき効果があるが,十分なcontrol studyを行わないと読み取りを誤ることがある.
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