資料
CA125測定の基礎的検討
桑原 正喜
1
,
有吉 寛
1
,
葛谷 和夫
2
,
千原 勤
2
,
鈴木 亮而
1
,
須知 泰山
1
,
太田 和雄
3
,
福島 雅典
3
1愛知県がんセンター臨床検査部
2愛知県がんセンター婦人科
3愛知県がんセンター第二内科
pp.982-987
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912276
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はじめに
CA125は1980年にBastらによってヒト卵巣漿液性嚢胞腺癌の培養細胞を免疫原として得られたモノクローナル抗体1,2)(OC125)が認識する抗原である.この抗原は免疫組織学的に上皮性卵巣腫瘍の腺腔上皮細胞に局在していることが示されているが3,4,5),上皮性卵巣癌患者血中に高濃度かつ高頻度に存在することから卵巣癌の新しい血清腫瘍マーカーとして注目されている6,7,8).われわれもCA125が卵巣癌に対して組織型に依存するが非常に高い特異性を有し,かつ臨床経過観察にもすぐれた血清腫瘍マーカーであることを報告した9).
ここにCA125測定の基礎的検討の結果を報告する.
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