免疫化学検査法 Ⅱ 測定法の実際
2・腫瘍マーカー
⑤CA 125
有吉 寛
1
,
桑原 正喜
2
1愛知県がんセンター内科
2愛知県がんセンター臨床検査部
pp.688-690
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204565
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はじめに
腫瘍マーカーが臨床的に有効に使用されるためには,その物質の腫瘍特異性や感受性が高いことのほかに,簡便で信頼性の高い測定系が容易に入手可能であることが重要な条件である.Bastら1,2)の見いだしたCA 125にはRIA法とEIA法の測定キットが商品化されているが,われわれの経験3〜5)や他の文献的報告6)から,それらは十分臨床に使用できるものと判断している.したがって本稿では,CA 125の測定法としてRIA法とEIA法につきその技術的な面を中心として解説したい.
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