今月の主題 レーザーと臨床検査
技術解説
レーザー顕微鏡
加藤 大典
1
Daisuke KATO
1
1工業技術院電子技術総合研究所
pp.973-976
発行日 1983年9月15日
Published Date 1983/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911964
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最近開発されたレーザー顕微鏡では,励起光源として単色性が良く輝度の高いレーザー光を使用しているので,H・E染色標本などで鮮明な発光像を観察することができる.また,レーザー光には有害な不要スペクトルが混入しないので,標本の退色もほとんどない.レーザー顕微鏡と通常の光顕像とを併用すると診断情報が増大する.
レーザー顕微鏡の応用例として,網膜芽細胞腫のアルゴンレーザー光とヘマトポルフィリンデリバティブ(HpD)による光化学治療に伴う組織変化の診断で治療効果の確認を行えた.
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