特集 〈研究室で役に立つ細胞株〉
Ⅰ.上皮細胞株
消化器系上皮細胞
肝細胞
ヒト:Hep G2
堀内 龍也
1
1群馬大学内分泌研究所薬学研究部
pp.383-384
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900390
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■樹立の経緯
Wister InstituteのD. P. Adenらによって15歳のアルゼンチン出身の白人男性の肝癌(hepatoblastoma)生検組織から樹立された1,2)。用いた生検組織像は柱状構造をした分化型の肝細胞癌であった。細切した癌組織をX線照射したマウス細胞層(STO)上に置き,10% FCS含有William's E培養液中で数ヵ月培養して得られた一つのコロニーを0.25%トリプシン,0.1% EDTA-PBSで単離して同じfeeder laycer上に継代した。数カ月継代を繰り返した後,feeder layerを必要としない亜株Hep G2を樹立した。
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