今月の主題 腎不全
技術解説
血中・尿中グアニジノ化合物の検査
折田 義正
1
,
安東 明夫
2
,
三上 裕司
3
,
国場 幸史
3
Yoshimasa ORITA
1
,
Akio ANDO
2
,
Hiroshi MIKAMI
3
,
Yukifumi KOKUBA
3
1大阪大学医学部第一内科
2大阪大学健康体育部
3大阪大学医学部第一内科教室
pp.746-752
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911912
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尿毒症患者体液中にある種のグアニジノ化合物(GC)が増加していることは古くから知られており,GCはウレミックトキシン(uremic toxin;尿毒症惹起物質)として注目されてきた.しかし,GC測定が臨床分野に導入されたのはつい最近のことであり,GCの生体内動態,作用,臨床的意義については,まだ明らかでない点も多い.
従来,GC測定はペーパークロマトグラフィー,カラムクロマトグラフィーの手法でGCを分離後,種々の呈色反応により定量化して行われてきたが,近年,目覚ましく発達した高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の応用により,ようやく一般の検査室レベルでも行えるようになってきた.
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