特集 アレルギーと自己免疫
III.自己免疫疾患
2.自己免疫疾患の検査
5)自己抗体
(35)抗膵島細胞抗体
小林 哲郎
1,2
Teturo KOBAYASHI
1,2
1虎の門病院内分泌代謝科
2冲中記念成人病研究所
pp.261-265
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900873
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はじめに
多くのI型糖尿病(インスリン依存型糖尿病,insulin-dependent diabetes mellitus;IDDM)は自己免疫的機序によりβ細胞が障害され発症することが明らかになっており,この際患者血中に検出される膵島細胞抗体(islet cell antibody;ICA)はβ細胞が破壊されている1つの指標として考えられている.また,I型かII型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病;noninsulin-dependent diabetes mellitus;NIDDM)かの鑑別にも有用であることが明らかとなっている.本稿ではICAの測定法,臨床意義につき述べてみたい.
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