Japanese
English
研究
急性心筋梗塞における血清ミオグロビンの変動
Serum Myoglobin in Patients with Acute Myocardial Infarction
片桐 敬
1
,
鳥羽 憲二
1
,
佐藤 龍次
1
,
湊口 博之
1
,
笹井 泰文
1
,
小林 洋一
1
,
新谷 博一
1
Takashi KATAGIRI
1
,
Kenji TOBA
1
,
Ryuji SATOH
1
,
Hiroyuki MINATOGUCHI
1
,
Yasufumi SASAI
1
,
Youichi KOBAYASHI
1
,
Hirokazu NIITANI
1
1昭和大学第3内科
1The Third Dept. of Internal Medicine, Showa Univ. School of Medicine
pp.199-203
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911160
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緒言
ミオグロビン(以下Mb)は,骨格筋,心筋のみに存在するヘム蛋白であり1),酸素との結合,解離により細胞内呼吸の一役を担っている.分子量17,500の低分子蛋白で,骨格筋,心筋の傷害に際し,早期にクレアチンキナーゼ(以下CK),GOT,LDHなどの酵素と同様に血中に遊出してくる2).近年血清中の微量のMbを測定する方法としてラジオイムノアッセイ(RIA)法が開発され,各種骨格筋,心筋疾患における血清Mb (以下S-Mb)の動態が研究されてきている.我々は今回このRIA法を使用して急性心筋梗塞患者のS-Mbの変動を梗塞早期から経時的に検索し,CKとの比較などにおいて有益な結果を得たので報告する.
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