今月の主題 リンフォカイン
カラーグラフ
T細胞,B細胞の細胞化学
三方 淳男
1
,
鈴木 裕
1
1慶応義塾大学病理学
pp.4-6
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911119
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
血液学では,従来より細胞化学的検索が,細胞機能を形態学的に追求する手段として広く用いられてきた.リンパ球の機能がはなばなしく解明されると同時に,その形態学的な特徴を捕らえるために,超微形態学や細胞化学が応用され,多くの新知見が集積してきた.リンパ球のサブクラス,サブセットに対応する細胞化学的特徴も把握されている.細胞内の各種酵素活性と膜受容体発現の相関なども,血液細胞をモデルとして今後更に詳細な追求が行われるであろう.ここではリンパ球の免疫学的な表面形質と,各種酵素活性の細胞化学的所見との関連について示説する.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.