技術解説
HBs抗原の検出測定とそのサブタイピング—R-PHA法とHI法
馬場 清
1
,
津田 文男
1
,
福田 全子
1
,
山主 公子
1
,
大谷 純子
1
,
石川 周子
1
,
稲葉 久江
1
,
岩切 重憲
1
,
老沼 明
1
,
山口 正衛
1
,
矢那瀬 裕子
1
,
山下 忍
1
,
伊藤 行夫
1
,
久松 幸恵
1
,
矢崎 和盛
1
,
高橋 和明
1
,
今井 光信
1
,
赤羽 賢浩
1
,
千代田 晨
1
,
吉沢 浩司
1
,
真弓 忠
1
1Auグループ(東京都臨床医学総合研究所自治医大予防生態学)
pp.1451-1458
発行日 1976年12月15日
Published Date 1976/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909623
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B型肝炎ウイルスは肝細胞に感染し,急性感染状態では一過性に,慢性感染状態では持続的に,血中にHepatitis B抗原タンパク(HB抗原)を放出している.HB抗原にはsurface抗原,core抗原,e抗原の3種類が現在区別されており,それぞれHBs抗原,HBc抗原,e抗原と略記される.HB抗原のうち,surface抗原(HBs抗原)は,感染肝細胞より血中に多量に放出されている.またサブタイプと呼ばれる抗原性の違いが,感染B型肝炎ウイルスの種類によってHBs抗原にはみられる.我々は,この血中HBs抗原を検出測定およびサブタイプすることにより,B型肝炎ウイルスの感染状態とその種類とを知るのである.我々の研究室で日常行っているHBs抗原の検出測定およびサブタイピングの方法を以下図を混じえて説明する.
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