新しいキットの紹介
酵素免疫測定法によるHBs抗原検出方法の検討
神田 靖男
1
,
伊藤 経夫
1
,
星野 茂角
1
,
武尾 宏
1
,
雨宮 洋一
1
,
勝原 徳道
2
,
荒川 泰行
2
,
志方 俊夫
3
1日本大学板橋病院輸血室
2日本大学第3内科
3日本大学第1病理
pp.722-724
発行日 1980年6月15日
Published Date 1980/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915499
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はじめに
B型肝炎ウイルス(HBV)の関連抗原,抗体を検査することは,HBVの持続保有者が2〜3%と高い本邦では,輸血などに際し事前にこれら保有者を見付け出すことが,HBVの感染及びB型肝炎の発症予防に必須であることから極めて重要であるとともに,臨床の場においても肝疾患の診断に必要欠くべからざるものである1,2).
HBVに関連した抗原抗体系として,現在HBs抗原・抗体系,HBc抗原・抗体系,HBe抗原・抗体系の三つが明らかにされている.このうちHBs抗原・抗体系については多種多彩の測定方法が開発され,多くの施設で利用されているがそれぞれ一長一短あり,測定に際しわずかながら問題が残されている(表1).
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