Senior Course 生理
—電気生理検査に必要な電気の基礎知識—電気生理検査に用いる記録器
石山 陽事
1
1虎の門病院生理学科
pp.872-873
発行日 1976年8月15日
Published Date 1976/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909468
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生体の電気現象(または電気信号に変換されたもの)を増幅器で必要な周波数成分のみを増幅し,それを記録したり観察したりするためには,その信号のもつ成分を十分に表示しうるものでなければならなく,また臨床データとして能率の良い記録法が必要となる.例えば高い周波数まで記録できるからといって,電磁オシログラフ(後述)に多チャンネルもの心電図を同時に記録することは,コストの点,手間の点で非能率的である.ルーチンワークの心電図検査ではインク書きのオシログラフ(または熱ペン式)で十分である.逆にコストが安く,手間がかからないからといって,筋電図や心音図などをインク書きオシログラフで記録すると本来の現象を忠実に再現することは不可能となる.今回はこういった記録器について述べることにする.
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