Senior Course 共通
検査物の保存法
中野 栄
1
1日大・臨床病理
pp.364-365
発行日 1976年3月15日
Published Date 1976/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909332
- 有料閲覧
- 文献概要
本来,臨床検査は,検体採取後できるだけ早く検査成績を出し,病気の診断,治療に役立てるもので,ある意味では臨床検査すべてが緊急検査である.しかし,検査業務が中央化されている現在では,検査科側の体制により,ある程度の時間内の検体保存が必要となっている.また,精度管理や研究的な目的で,検査後に長期間検体を保存する必要もある.
検体の保存法により,検査成績に大きな影響を与えるので,より正しい成績を得るためには,検査技術の習熟とともに,検体の保存法についても十分知っておかなくてはならない.ここでは,検体中の各成分が保存によりどのように変化するかを中心に,短期間および長期間の保存法について簡記する.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.