研究
マイクロタイター法によるSalmonella H抗原の簡易分析法について
中塚 繁
1
,
滝沢 金次郎
1
1神奈川県衛生研究所細菌病理部
pp.67-71
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908842
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緒言
ここ数年来Salmonella症(腸チフス,パラチフス,食中毒など)の汚染源の追求が,多くの研究者によって活発に行われてきた.
これらの報告1〜8)をみると,Salmonella (以下「Sal」)の型別のための抗原分析は,Kauffmann-White Sche-ma9〜11)に基づいてそれぞれ行われている.しかし,著者らの経験から,これまでの試験管法(以下「Tu法」)によるH抗原分析は,多くの検体を処理するのに大変な手間がかかり,必ずしも能率的な方法ではない.そこで著者らは,これまでのTu法によるH抗原分析の省力化,能率化が必要であると考え,マイクロタイター12,13)法(以下「Mt法」)をSalのH抗原分析に応用したところ,実用化できることが明らかになったので,得られた成績を報告する.
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