特集 日常臨床検査法
Ⅴ.細菌
1.検体輸送—1)結核菌
工藤 祐是
1
1結核研究所付属療養所臨床検査科
pp.1501-1503
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908813
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最近の抗酸菌病の多様化と抗酸菌学の進歩は,結核菌を含むこれらの細菌の臨床検査をますます複雑なものとしている.一方,多くの臨床検査機関は増大する業務に追われ,このような変化に対応しきれないのが実情である.そのうえ,抗酸菌は他の細菌に比べ発育が緩慢であるため,成績を出すのに時日を要し,検査が全体の流れにのりにくいことも,この分野の拡充を妨げているように思われる.
このような理由から,中規模以下の臨床検査機関ではしかるべき専門機関にこれらの検査を依頼せざるを得ないであろうし,またそのほうが賢明である場合も多くなるであろう.
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