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自動化と検査技師—機器のよきモニターであれ!/HSの重み
山口 正
1
,
浜畑 光雄
2
1野村証券診療所検査室
2住友生命総合健診システム,化学検査室
pp.1154-1155
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908715
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"医学が人間増加の方を指向する"とすれば,われわれの検査業務は,検査件数・種目とともに増加するのが当然の結果であり,それに対処する検査の自動化(迅速化・省力化)・簡易化・微量化は,研究・開発されるのが必然のことである.テクニコンオートアナライザーAAIによって始まり,SMACに至るまで,多くの分析装置が開発されてきた.これらの自動分析装置の導入・普及は,日常検査数の増加,検査技師の需要供給のアンバランスなどを解消せんがため,また検査室の合理化・能率化を企てるためにこそ,その必要性があった.しかし,自動分析装置導入の要因を,"病態の把握や健康管理上の有用性",自動化による時間的余裕,あるいは人員不足の解消に依存する特殊検査の充実と探察の可能性に求めて,その必要性を認識せねばならない.信頼ある多項目のデータ(自動化)と,深奥なデータ(用手法)の提供によって,診断に寄与すべく自動化に対処すべきである.
自動化学分析装置の導入・普及がなされる時,検査技師との間に人間と機械との関係を生ずる.それは,機械・機械系におけるモニターの立場に検査技師がおかれることである.自動分析装置導入以前のその関係は,技師がモニターとしての主役を演じてはいない.自身で計量・注入・混合・加温・比色などを手順に従って操作してきたのであり,そこに存在した機械は,そうした個々の操作に必要な個々の単能機であった.
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