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カラーグラフ
癌細胞とF小体
Cancer Cells and Fluorescent Bodies
高橋 正宜
1,2
1中央鉄道病院・中検
2杏林大・病院病理部
pp.1050-1051
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908686
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DNA結合性螢光色素としてアクリジン誘導体であるキナクリン,およびキナクリンマスタードが体紬胞分裂中期の染色体に再現性のある一定の染色パターンを示すことが確認されて以来(1969),この螢光法は核型分析のQバンド法として細胞遺伝学的ににわかに注目を浴びてきた.
DNA親和性の機序は必ずしも明らかでないが,DNA塩基組成のアデニン・チミン結合(A-T)に関与が深いらしい.Qバンドにおいて,Y染色体の長腕端における強い螢光はA-T量の多いヘテロクロマチン域を表している.
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