Senior Course 病理
臨床病理学的立場よりみた電子顕微鏡学・5—電子染色法およびネガティブ染色法
相原 薫
1
1日本医大病理,中央電顕室
pp.588-589
発行日 1974年5月15日
Published Date 1974/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908559
- 有料閲覧
- 文献概要
今回は主として組織の電顕観察に不可欠な電子染色について述べる.これは非特異的に重金属塩溶液中で試料のコントラストを高める一般電子染色と試料および乾燥したMediumとの電子密度の差異を利用してコントラストをつけるネガティブ染色法があり,それぞれ広く利用されている.まず電子染色法の代表的試薬については表3に示したとおりで特に酢酸ウランと塩基性鉛が賞用される。鉛類染色の代表的手技は表2のごとくであり,現今では酢酸ウランと鉛類染色を併用した方法が広く用いられるに至っているので,この二重染色法を表1に示した.ネガティブ染色の具体的応用例については表4を参照されたい.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.