カラーグラフ
Yersinia enterocolitica
丸山 務
1
1都立衛生研究所・微生物部
pp.130-131
発行日 1974年2月15日
Published Date 1974/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908423
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Yersinia enterocoliticaの感染病像は多彩であるが,発生頻度としては,幼児の下痢症,および虫垂炎を疑わせる胃腸炎症状が最も多い.本菌は腸内細菌科としての一般的性状を示し,分離,同定法も赤痢菌やサルモネラに準ずる.ただし,分離培養および確認培養の一部は25℃ 48時間の条件で行う.本菌感染症では血中抗体価の著しい上昇が認められる場合が多いので,抗体価の測定は診断的な意義を持っている.
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