走査電顕の目・9
骨髄実質
小川 哲平
1
1慶大内科
pp.1029-1030
発行日 1973年9月15日
Published Date 1973/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908224
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骨髄は全身の骨格の髄腔を満たしていて,その重量は平均約2,600gに達し,肝や脳に匹敵する大きな臓器である.骨髄は血液細胞の産生,分化,成熟,遊出という造血機序の他に,これに随伴して種々の物質代謝が活発に営まれている.
骨髄組織は,静脈洞が四通八達しており,この静脈洞網の網眼を満たすのは,造血機能の状況に応じて増減する脂肪細胞である.これらの脂肪細胞は細網細胞に由来すると思われる.
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