特集 負荷機能検査法
パンクレオザイミン・セクレチン試験およびセクレチン試験
竹内 正
1
,
石井 兼央
2
1国立がんセンター病院内科
2国立がんセンター血清,内科
pp.981-990
発行日 1972年9月15日
Published Date 1972/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907743
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膵疾患の検査法は今まで血清・尿アミラーゼの測定,ワゴスチグミン試験,エーテル刺激試験などが主として行なわれていたが,その診断的意義については多くの検討の余地が残されていた.特に慢性膵炎,膵癌に関しては必ずしも的確な検査法であるとはいえないので,より特異的な検査法が望まれていた.
この数年来,わが国でもしだいに普及してきた膵外分泌機能試験にパンクレオザイミン・セクレチン試験(以下P-Sテスト)または,セクレチン試験がある.この検査は最も信頼のおける膵外分泌機能検査と考えられるようになり,全国の多くの施設でルーチン検査法として行なわれるようになってきている.
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