新しいキットの紹介
ACTH測定用キットの検討
福地 總逸
1
,
中嶋 凱夫
1
,
高橋 哲之助
1
1福島県立医大第3内科
pp.200-204
発行日 1976年2月15日
Published Date 1976/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909286
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緒言
下垂体より分泌されるACTHは,副腎皮質ホルモン分泌の調節を介して,生体の代謝に重要な役割を演じているので,古くからその測定の必要性が注目されている.しかしACTHの血中濃度は低く,かつ高い抗体価をもつ抗血清の作製が困難なだけでなく,生物活性に一致したN末端抗体を得ることが難しいため,ACTHのラジオでムノアッセイは他のペプチドホルモンに比較してキット化が遅れていた.我々は,最近,科研化学から英国のRadiochemical Centerが開発したキットを提供され,若干の基礎的検討を行ったので発表する.
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