研究
プラスチック試験管の検討
土屋 俊夫
1
,
河合 忠
1
,
河野 均也
1
,
岩田 弘
2
,
高見沢 典子
3
,
西川 ひろみ
4
1日大臨床病理
2日大病院中央検査部
3板橋区医師会病院検査科
4現在中央鉄道病院検査科
pp.420-423
発行日 1972年4月15日
Published Date 1972/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907589
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はじめに
最近,検査に用いる試験管および各種容器類はガラス製品に替わって,プラスチック製品の普及が著しい.板橋区医師会病院検査科では,運搬途上の破損のないこと,使い捨てのできることなどの利点から採血用試験管として,プラスチック試験管を採用した.
採用したプラスチック試験管には数種類あり,用途も臨床化学的検査,血清学的検査,血液学的検査などに用いられている.そのうちのある種のプラスチック試験管以後プラAという)に血清を分離してきた場合,多くの臨床化学的検査が常に高値を示すことに気がついた.当初は試験管以外の成績に及ぼす因子について検討してみたが,プラスチック試験管に疑いが集中される成績を得たので,その原因を追求するため異常の認められたプラAおよび数種のプラスチック試験管の,(1)通気性について,(2)溶出物質について,(3)2,3の検査成績におよぼす影響について,実験を行なった.
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