新しいキットの紹介
血清遊離脂肪酸比色定量法に関する検討—NEFA測定キット(NEFA・栄研)について
久城 英人
1
,
高野 圭以
1
,
福井 巌
1
1京府医大臨床検査部
pp.196-198
発行日 1972年2月15日
Published Date 1972/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907526
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血清遊離脂肪酸(以下FFAと略)の定量法は滴定法1-4)と比色法5-11))に大別される.
滴定法はFFAを有機溶媒で抽出し,希アルカリで滴定を行ない,その消費量から計算によってFFA値を求める方法である.これにはDole1,2),Gordon3)およびTrout4)らの方法があるが,いずれも必要とする血清量が多く,終末点の判定に個人差がはいりやすく,血清中に共存するリン脂質,乳酸などが正誤差を与え,その除去のための抽出後の精製が必要なことなど,日常臨床検査に要求される微量,精密,迅速の条件に欠け,特に多数検体の処理には難点が多い.
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