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血清リン脂質定量法に関する検討—リン脂質試薬栄研について
久城 英人
1
,
吉田 高子
1
,
福井 巌
1
1京都府立医大臨床検査部
pp.765-768
発行日 1974年7月15日
Published Date 1974/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908604
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緒言
血清リン脂質はレシチン,リゾレシチン,セファリン,スフィンゴミエリンなどより成り,リポタンパクの形で血清中に溶存し,総リン脂質濃度はおおよそ136〜240mg/dlとされている1).
血清リン脂質の化学的な定量法は,①血清からのリン脂質の分別,②リン脂質の無機リン化,③無機リンの比色定量の3段階から成り立ち,第1段階の分別法の相違により,有機溶媒抽出法2〜15)とトリクロル酢酸沈殿法16〜22)とに大別される.また,最近では酵素(Phospho-lipase C)を用いる方法23)も報告されている.
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