阪大・阿部内科 研修医のためのWard Conference・7
体質性過ビリルビン血症—ビリルビン代謝を中心に
阿部 裕
1
,
川越 裕也
2
,
鎌田 武信
1
,
垣下 栄三
1
,
山野 睦三
1
,
椋田 知行
1
1阪大阿部内科
2阪大中検
pp.809-814
発行日 1969年7月10日
Published Date 1969/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202737
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阿部 黄疸は従来,肝前症(溶血性および非溶血性),肝性(肝細胞性および肝内胆管性),および肝後性(閉塞性)と大別されてきたが,近年ビリルビン代謝の詳細や黄疸患者のビリルビン代謝異常に関して多くの新知見がえられ,これに伴って黄疸発生機序も,ビリルビン代謝を基礎として細胞レベルで理解されるようになってきた.今日は体質性黄疸を話題として,ビリルビン代謝とその観点よりみた黄疸の発生機序についての考え方を整理してみよう.
山野 症例は次ページの表1のとおりです.
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