特集 酵素検査法
生化学
オルニチンカルバモイル基転移酵素(OCT) Ornithine Carbamoyl Transferase
松村 義寛
1
1東女医大・生化学
pp.1266-1267
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907409
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いとぐち
Krebs-Henseleitの尿素サイクルにおいて,シトルリンを合成する段階を触媒する酵素がオルニチンカルバモイル基転移酵素(OCT)である.肝のミトコンドリアに存在することが知られている.肝以外の組織には発見されていないので,肝疾患の診断にあたって,この酵素が血液中に増量していることは,臓器の鑑別診断上決定的な意義を有するものであると考えられている1).
Coodley4)は肝疾患の血清酵素学的診断のうえから,血清中に出現し,臨床化学的に測定できる酵素を4群に大別した.
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