研究
肝疾患患者における血清IgGとそのタンパク分画について
宮谷 勝明
1,2
,
福井 巌
1,2
1京府医大病院臨床検査部
2現宇治黄檗病院臨床検査室
pp.602-604
発行日 1971年6月15日
Published Date 1971/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907229
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
免疫学的沈降反応を用いた抗原微量定量法が開発されてから,数多くの検体を単に操作できるようになった.この方法を用いて血漿(血清)あるいは他の体液のタンパクを定量することにより,他の方法では検索しえなかった病変が発見でき,診断1),経過の観察2)および予後3)などの判定に資する場合が少なくない.
すでに各種疾患時における血中IgA,IgMおよびIgGの量的変動については数多くの報告4-6)がみられる.われわれは肝疾患患者(慢性肝炎,肝硬変症)における血清IgGとそのタンパク分画の量的変動およびその両者の関係について検討を加えたので,その成績を報告する.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.