グラフ
臨床化学分析機器の進歩—第18回日本医学会総合より
野本 昭三
1
1信州大病院中検
pp.533-536
発行日 1971年6月15日
Published Date 1971/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907212
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さかのぼって医学のあゆみを見るに,その進歩が常にその時代の一般科学技術によってささえられ推進されてきたことがうかがわれる.ことに近代の医学にあっては,新しい科学機器の開発のたびにこれまで知りえなかった生物科学的現象からの情報が伝えられ,その積み重ねが現代医学の多彩な進歩となって存在していると考えられるのであるが,その1つの実証を今回の医学会総会(4月5-7日)学術展示の中にもありありと見ることができる.ここには特に"臨床化学分析の進歩"を取りあげることになったが,臨床化学分析に携わる者にとってまことに意義のあるものである.ここに展示された機器の選定はもっぱら日本分析機器工業会に一任されたということであるが,ここに展示されたもの以外にも同種のものでいくつかすぐれた製品があることはいうまでもない.そして,今後さらに科学機器の進歩がますます医療の向上に貢献することが期待される.
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