日常検査とその限界
血清GOTとGPT
金井 正光
1
1信大中央検査部
pp.1394-1396
発行日 1970年9月10日
Published Date 1970/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203320
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GOT,GPTが日常臨床検査として広く採用されるようになってからまだ日も浅いが,現今では生化学検査項目のなかで最も要求の多いものの1つとなり,その普及には目をみはらせるものがある.しかしながら,検査室における測定法の実態については臨床家によく知られていない問題点が多くあり,また臨床家の検査要求や成績の解釈などにおいても安易な,無批判的な考え方がかなりあるように思われる.筆者は現在,これらの問題について医師や検査技術員がともに反省すべきよい時期にきていると思うので,以下若干の解説を試み,私見を述べてみたい.
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