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臨床化学検査室と直視分光器
降矢 熒
1
1東女医大・生化学
pp.569
発行日 1970年6月15日
Published Date 1970/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906812
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1.直視分光器とは
分散した光(スペクトル)を綿密に調べるために分光器が使われる.図1のように屈折率の異なる2種類の三角プリズムを数個組み合わせて鏡筒の中央部に置き,その前方には"スリット"と"コリメーターレンズ"を置き,後方には小形の望遠鏡接眼部を置くと入射光と射出光とはほとんど一直線になる.そして入射光線の方向にほぼ直交した焦点面に分散されたスペクトルを観察することにより,着色した試料の検査分析を行なうことができる.400-800mμの波長目盛りの像が同時に焦点面に現われるようにした形式のものが便利である.
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