研究
TAテストキットを利用した抗サイログロブリン抗体価測定法
荒木 信
1
,
西山 勝行
1
,
岡崎 洋子
1
1広島大原爆放射能医学研究所外科
pp.398-400
発行日 1970年4月15日
Published Date 1970/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906765
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1956年Witebskyらにより,慢性甲状腺炎患者の血清中に抗サイログロブリン抗体の存在することが証明された.現在では臨床的に簡便なTAテスト(Hyland社)が使用されることが多い.
われわれも3年来TAテストを使用してきているが,その実施上,特に成積判定がガラス板上で凝集を観察することであるために,ときに判定に苦しむことがある.われわれがTAテスト陽性と判定したほとんどの症例において,タンニン酸処理赤血球凝集反応(TRC)の結果を調べてみると,104以上の抗体価を証明している.
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