研究
東亜自動血球計数器の同時通過誤差について
岡田 徳弘
1
,
林 正好
1
1東亜特殊電機株式会社学術センター
pp.1294-1296
発行日 1969年12月15日
Published Date 1969/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906648
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はじめに
細孔を血球が通過するときの,電気的変化を捕えて計数するタイプの自動血球計数器(TOA MCC, CoulterCounterなど)は,その細孔を2個以上の血球が近接して通過したとき,その血球を1個として計数する誤差,いわゆる同時通過誤差が存在し,実際に血球が細孔を通過した数よりもその計数値が低くなるといわれている.
Coulter Counterは補正表を使用し,その誤差を補正しているが,MCCはその動作原理の特徴によって同時通過の率が小さいため,計数値の補正は行なっていない.
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