特集 血清学的検査—その本質と実際
血しょうタンパク異常
免疫拡散法による血しょうタンパクの定量—主としてSingle radial immunodiffusionについて
市橋 治雄
1
,
寺野 由剛
2
1ヘキストジャパン医学研究部
2ヘキストジャパン学術部
pp.1183-1188
発行日 1969年12月1日
Published Date 1969/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906617
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ヒト血しょうタンパクの分析に免疫拡散法が導入されて以来,その感度がよく特異性が高いことから,すぐれた微量タンパク定量法として臨床検査室でも利用されるようになってきた.これによって数々の臨床医学的な新事実が発見され,この方面の研究に寄与することが大であるといえよう.
現在用いられている免疫拡散による定量法としては,①single radial immunodiffusion,②single linear immunodiffusion,③electroimmunodiffusionの3種(図1)があげられよう.
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