研究
オートアナライザーによる体液カルシウム,無機リンの同時測定
大越 幸子
1
,
中山 文子
1
,
水野 映二
1
,
仁科 甫啓
1
,
北村 元仕
1
1虎の門病院生化学科
pp.524-526
発行日 1969年6月15日
Published Date 1969/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906453
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体液カルシウム(Ca)および無機リン(P)の測定は,骨疾患などの診断に主として利用されてきたが,近年では人工透析などを中心に,体液管理の一環として行なわれることが多くなった.この場合,他の電解質と同様に,体液CaとPの同時測定の必要があり,また多数検体処理も珍しくない.
著者らはオートアナライザーによる血清および尿中Caの単独定量法を先に報告した.この改良法1)は,diagramや用いる界面活性剤などの吟味から基線でのノイズを消却し,生体試料中のマグネシウムの影響を8—hydroxyquinoline添加によってのぞいた方法である.今回さらに,これにFiske-SubbarowのP定量法を加味して2チャンネルオートアナライザーによるCaおよびPの同時測定を検討し,ほぼ満足すべき方法を確立したのでここに報告する.
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