代謝経路と臨床検査・2
TCAサイクル
松村 義寛
1
1東女医大・生化学
pp.96-97
発行日 1969年2月15日
Published Date 1969/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906328
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エネルギー獲得の方法として生体中の諸所の細胞に広く存在する酵素群であって,アセチルCoA中のアセチル基を炭酸ガスと水とに分解する反応を行なっている.種々の基質の脱水素酵素と加水酵素の組み合わせによって構成されており,細胞外には存在しない.すなわち血漿中には平常時には見出せないものである.これらの酵素が血漿中に証明せられたならば,生体のいずれかの部位に細胞の破壊が病的に生起しているものと推定されることになる.臨床検査としては,この一群の酵素のうちいずれか1つを用いればよい.
リンゴ酸脱水酵素Malate dehydrogenase
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