技術解説
中枢神経の染色法
小出 ツネ
1
1虎の門病院病理検査室
pp.28-32
発行日 1969年1月15日
Published Date 1969/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906305
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はじめに
中枢神経の染色法として,ふつうに用いられているいくつかの染色法を述べるが,染色の前段階として固定・脱水・包埋・薄切りなどの過程を経る時の注意事項を簡単に述べると,1)材料の十分なホルマリン固定—切り出した組織片は市販のホルマリンを水で6倍稀釈したものを用い,厚さ5mmのものを1週間から10日ぐらい固定すればよい(ふつうの大きさの組織片の場合).
2)十分な脱水—アルコール列は90%アルコールⅠ,95%アルコールⅠ,Ⅱ,無水アルコールⅠ,Ⅱ,Ⅲ,アセトンⅠ,クロロホルムⅠ,Ⅱ,Ⅲ,パラフィンⅠ,Ⅱ,Ⅲ,の13個の脱水瓶を用意し,1日ずつ入れて漸次濃度の高いものに移す.
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