技術解説
マイクロタイター法によるASLO値測定と定量ラテックス結合反応
松浦 美喜雄
1
,
白石 聡
2
1大宮赤十字病院整形外科
2徳島大学皮膚科
pp.33-35
発行日 1969年1月15日
Published Date 1969/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906307
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血清学的検査を含む集団検診を行なうに際して肝要なことは,被検血清をできるだけ早くかつ正確に処理することである.われわれは,小学校児童ならびにその職員,父兄合わせて1000名をこえる被検者より採血を行ない,それらの検体について,ASLO値の測定,ラテックス結合反応によるリウマチ因子の検索を行なった.この集団検診の際,多数の検体についてのASLO値測定の手抜きの頻雑さが1つの障害となった.この障害を除くために,補体学の実験で慣用されているマイクロタイター法の応用を試みた.ラテックス結合反応については,この方法を導入することにより簡便な定量値を行ないえた.
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