特集 一般臨床検査の要点—受験者の手引きを兼ねて
病理組織検査用標本
米山 達男
1
1放射線医学総合研究所
pp.674-676
発行日 1963年9月15日
Published Date 1963/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906160
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はじめに
去る7月7日,東京大学医学部講堂で第二回一般臨床検査技術士資格試験が行なわれた。その際,私は病理組織検査関係の担当試験委員を委嘱され,受験者諸君の一人一人と口答試問の形で面接し,また他の試験委員の先生方と,この試験に合格して資格を得るために,また実際に試験室で働くときに,病理組織検査についてどれだけのことを知らなければならないか,あるいは,どのようなことが最も重要かということを討議した。これと同時に私が日常に行なっている病理検査の経験などを照らして,今後の受験者諸君のための勉強の指針となることを祈りつつ筆をとった。
まず第一に,私は受験者諸君の日常働いている検査室を,諸君との面接,また試験の直後に,諸君に書いていただいたアンケートなどを通じて考えてみた。
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