私のくふう
病理組織標本固定容器
鈴木 盛雄
1
1岩手県立磐井病院臨床検査科
pp.742
発行日 1972年7月15日
Published Date 1972/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907678
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組織および臓器の固定は,組織標本作製のたいせつな第1歩であるから,組織を取り出したら,迅速かつ簡易に十分なる固定が必要である.
従来,組織および臓器を写真撮影,くぎによる張り付け,固定液に浸漬していたが,金属が腐蝕し,さびが組織中に溶出,浮き上がり,固定液が均等に浸透せず,変質しやすく,変形,部分的組織の収縮,細部構造の破壊,自家融解が起こり,標本所見に悪い影響を与えるなど,種々欠陥があった.
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