グラフ
神経系の病理組織標本
小出 ツネ
1
1虎の門病院病理検査室
pp.770-771
発行日 1968年11月15日
Published Date 1968/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916507
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神経系の病理組織染色法として,ふつうに用いられている種類の染色写真を掲げた。Cajal染色以外はすべてパラフィン切片である。神経病理の場合でも一般病理標本と全く同じく,1)材料の十分な固定。2)十分な脱水。3)よく砥いだメスの使用の3つの点が,よい組織標本を作るための絶対の条件である。特に神経組織の場合には脂質が多いので,脱水に十分時間をかけて包埋する必要がある。またあまり欲ばって大量の切片を一度に染色すると神経標本の場合,特に思いがけぬつまらぬ失敗をするように思う。
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