研究
最近当教室においておこなつた梅毒血清反応の統計的観察
川名 林治
1
,
大平 新治
1
,
箱崎 淳
1
,
山高 弘毅
1
,
井筒 太四郎
1
,
小原 和子
1
1岩手医科大学細菌学教室
pp.125-127
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905670
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
〔1〕
最近臨床細菌学的ないしは血清学的な諸検査が,とくに重要視されるにいたつてきた。梅毒の血清学的診断法は従来よりひろく行なわれてきたが,近年とくに反応抗原の質的向上と,各種の検査法のいちじるしい進歩などによつて,検査成績の鋭敏度と確実性とを増しつつある。
わたしたちは,本学細菌学教室において,昭和32年1月より,昭和33年12月までの2年間に,岩手医科大学附属病院本院(第一分院は分院検査室において別に実施しているので本統計には加えない)の各科入院および外来患者と岩手保養院(精神神経科)より依頼された血清と髄液についておこなつた梅毒血清反応について統計的観察をこころみたのでその結果について報告する次第である。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.