海外だより
検査室の忘年会—大晦日ニユーヨークにて
小酒井 望
pp.127
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905671
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私は今ニユーヨーク市のHospi-tal for Joint Diseasesという整形外科を主とした綜合病院の検査部を見学しています。病床数が300,1日平均外来患者数約200ですからこのくらいの病院は日本にもいくらもあります。然し検査部は小さい病院の割にはなかなか立派です。専任のDoctor 6,この内病理に4名で内2名はResident(この中に慈大整形のKim博士がおられます)です。細菌1,生化学1,但しこの2人はMDではなくPhDです。ほかに血液銀行にバートタイムの医師1名です。技術員20,雑役3,事務員(含秘書)3ですから,少くとも国立東京第一病院よりは立派です。
24日のクリスマス。イブには病院が全職員を招待するパーティーがありましたが,31日のニユーイヤー・イブは検査部だけで毎年行うそうです。今年は化学室が当番ですから,2,3日前に「ニユーイヤー・イブのカクテルパーテイを31日午後3時から行います。皆様のおいでをお待ちします。化学室」という招待状が他の検査室にくばられました。申しおくれましたが,当地の病院は正月1日だけが休みです。化学室主任のKream博士が「あなたも是非出席して下さい」と云われましたので,3時に化学室をおとずれました。
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