座談会
薬品事故の処置
赤星 三彌
1
,
山田 実
2
,
徳田 久彌
3
,
松村 義寛
4
,
松橋 直
5
,
太田 邦夫
6
,
天木 一太
7
,
高橋 昭三
8
,
樫田 良精
9
1東京大学薬学部
2東京医科歯科大学皮膚泌器科学
3東京大学医学部眼科学
4東京女子医科大学
5東京大学医学部
6東京医科歯科大学癌研部
7日本大学医学部比企内科
8東京大学医学部細菌学教室
9東京大学医学部
pp.564-574
発行日 1959年10月15日
Published Date 1959/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905624
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多い有機溶媒による火災
樫田 きようはみなさんお忙しいところをお集まりくださいましてありがとうございます。きようの座談会の主題の薬品事故は,臨床実験室ではしばしば起る可能性があり,また起しているところもあると思うのですが,そういう場合どのような処置をしたらいいか,どういう場合には事故が起りそうだから,どういう予防をしたらいいか,いろいろな御注意をひとつ技術者のために,わかり易く,具体的にお話ねがいたいと思います。最初に話のいとぐちを出すという意味で,いちばん関係のふかい生化学室の松村先生に,こういうものがいちばん遭遇しやすいというお話をねがいます。それから赤星先生に,薬学部の研究室の立場からお願いします。
松村 頻度がいちばん大きいのは,もちろん酸アルカリが目に飛沫となつて入つてくるような事故,その次には有機溶媒に火をつけるようなこと,そんなところじやないですかね。
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