技術解説
換気機能検査法(3)
横山 哲朗
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
pp.257-264
発行日 1959年5月15日
Published Date 1959/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905572
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5.O2およびCO2の吸収剤について
吸収剤としては4規定の苛性カリで30%にハイドロサルファイトを溶かした液を用いる。
ハイドロサルファイトはアルカリにはよく溶けるが,空気と接触すると空気中の酸素のために酸化されてしまうので,あらかじめ十分に手順をととのえた上で仕事にかかる。4規定苛性カリで30%になるようにハイドロサルファイトを溶かし,手早く攪拌しながら濾紙あるいは吸取紙で濾過する。この操作中は液は空気と接触している。従つて濾過するに要する時間を短かくするために吸引ロートを用いるとよい。濾過後は空気と遮断するため通常流動パラフインを用いる。
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