マスターしよう検査技術
呼吸機能検査—換気力学検査の測定法
菊池 喜博
1
,
浅野 雅之
1
,
木村 啓二
1
,
田口 治
1
,
三浦 元彦
1
,
佐藤 誠
1
1東北大学医学部第一内科
pp.251-257
発行日 1989年3月1日
Published Date 1989/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205555
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呼吸機能検査は,各種呼吸器疾患患者の診断,病態の把握,治療効果の判定などに欠かすことのできない検査であり,近年の呼吸生理学研究の進歩に伴って多くの種類の呼吸機能検査が臨床的に使用されるに至っている.私たちの東北大学第一内科においても,外来ルチーン検査としてのスパイログラフィーおよび血液ガス検査をはじめとして,抵抗,コンプライアンス,拡散機能など,数多くの検査が施行されている.これらの検査のうち,本欄ではスパイログラフィーおよびボディープレチスモグラムを用いた換気力学検査について解説する.
一般に呼吸機能検査は被検者に努力を強いるものが多く,手技のよしあしにより結果も影響されることがある.したがって,検者は被検者の努力をうまく引き出し,手技をうまく行わせるよう,吸気・呼気の合図とタイミングを工夫するとともに,説明もできるだけわかりやすくする必要がある.
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